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ニキビ跡とは、ニキビの炎症によって周囲の組織がダメージを受け、瘢痕(傷痕)として残ってしまう状態のことをいいます。
ニキビ跡は状態によって4つに分けられます。
① |
正常な状態 |
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② |
皮脂腺から分泌される皮脂が毛穴に詰まります。 |
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③ |
毛穴の中で細菌が増殖し、毛穴の中で炎症が起こります。 |
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④ |
毛穴での炎症によって毛穴の構造が崩れ、余分な空間ができてしまいます。 |
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⑤ |
毛穴の余分な空間に皮脂が詰まりやすくなり、ふたたび上記サイクルが繰り返され、毛穴の構造はどんどん崩れていきます。 |
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ニキビ跡の〈色素沈着〉
ニキビ跡の〈色素沈着〉は、ニキビによって起きた炎症のダメージが、茶色や紫のくすみとして残ってしまった状態です。ニキビは毛穴に皮脂が詰まり、毛穴の中で細菌が増殖して炎症が起こることによる肌へのダメージです。ニキビなどにより皮膚が炎症を起こすと、皮膚を守ろうとメラニン色素が大量に生成されます。ニキビが治ると、その跡がシミのように色素沈着するケースが高くなります。
ニキビ跡の紫がかった色素沈着の原因は、ヘモグロビンです。ニキビ治癒後、半年程度は炎症の跡が残っている状態で、それ以上経過しても消えない赤みは、皮膚の表皮〜真皮がダメージを受けたことにより薄くなり、その下にある筋肉や血管が透けて見えている状態になっています。ニキビの炎症がひどくなり肌の真皮まで傷ついてしまうと、真皮の中にある毛細血管が破壊されて出血し、周囲の組織に染み込みます。ヘモグロビンは酸素を失うと赤みを失うため、血液が染み込んだ部分が紫~赤黒い色素沈着として肌に残ってしまいます。
ニキビの跡が茶色いシミのようになっている色素沈着の原因は、メラニン色素です。ニキビなどにより皮膚が炎症を起こすと、活性酸素が発生して炎症を鎮めるとともに、皮膚を守ろうとメラニン色素が大量に生成されます。ニキビが治ると、その跡がシミのように色素沈着するケースが高くなります。重症化したニキビによって皮膚の奥まで傷ついてしまうと、新陳代謝が非常に遅い真皮部分にメラニンが沈着して、治すことが難しいシミができてしまうのです。
ニキビ跡の〈クレーター〉
ニキビ跡の〈クレーター〉は、ニキビが繰り返すことで毛穴での炎症によって毛穴の構造がどんどん崩れていき、皮膚がぼこぼこになってしまう状態です。ニキビの原因アクネ菌が増えて赤ニキビができると、毛穴やその周辺に炎症を起こして、周辺組織を破壊し始めます。すると、免疫反応によって炎症が広範囲にならないように白血球が皮膚細胞を破壊して炎症の広がりを抑えようとします。これが真皮層で起こることで肌が凹み、ニキビ跡がクレーター状態になってしまうのです。
真皮層には皮膚の新陳代謝を行うターンオーバーがないため、複雑に破壊され変形した真皮層のダメージは、クレーターという形で残ってしまいます。ニキビ跡の〈クレーター〉は原因が皮膚深部にあるため、これまで治療が大変難しいと言われていました。しかし、レーザー技術が進化した現在では、皮膚深部まで安全に治療が行えるようになり、適切な治療を行うことで真皮層から皮膚を再生させ、ニキビ跡の〈クレーター〉を治すことができます。
毛包周囲瘢痕とは、毛穴が広がるタイプのニキビ跡です。毛穴周囲に瘢痕化が生じ、それにより毛穴の収縮能が失われ拡張したままになっている状態です。毛穴周囲、特に浅層の瘢痕化を生じており、ここをターゲットとする治療が適しています。
浅斑状瘢痕とは、クレーターが浅く広いタイプのニキビ跡です。比較的浅い真皮中間層に主に瘢痕化を生じています。皮膚の薄い女性に生じやすいニキビ跡です。
深真皮瘢痕とは、深く広いタイプのニキビ跡です。周囲の正常皮膚との境目がはっきりしており、ここの部分が光の乱反射を起こすため非常に目立ってしまいます。原因である真皮内瘢痕は深部に存在することが多く、皮膚の厚みがある男性、特にニキビが大きくなるタイプの方に生じやすいニキビ跡です。
脂肪が萎縮するタイプのニキビ跡です。ニキビの炎症が脂肪層に及んで線維化を起こし収縮した結果、皮膚も陥没し大きく凹んだニキビ跡ができた状態です。原因となったニキビ跡が別に皮内にも存在するため、皮膚の瘢痕化と脂肪の瘢痕化の両方が確認できます。
アイスピックタイプとは、開口部が2mm以下と狭く、真皮より更に深く達するタイプのニキビ跡です。このため、通常のレーザー治療による真皮層の再構築が期待できず、瘢痕部を取り去る様な照射方法が必要となります。
ローリングタイプとは、真皮が筋膜に癒着しているタイプのニキビ跡です。開口部が4mm以上と広く、緩やかな陥凹で丘のようにうねり、平らな部位が少ない状態です。
ボックスタイプとは、陥没しているニキビ跡の底面が平坦で円形のニキビ跡です。浅いボックスタイプと深いボックスタイプがあります。
ニキビ跡の色素沈着を改善するためにはターンオーバーを正常化させる必要があります。体の内側からと外側からターンオーバーを促して、皮膚表面に古い角質を残さないようにするとともに、メラニン色素やヘモグロビンの排出をサポートすることが大切です。
また、紫外線対策をきっちりと行い、ニキビ跡をこすったりして刺激を与えないように十分に注意しましょう。
ニキビ跡の〈クレーター〉は、ニキビの炎症によって皮膚がダメージを受けコラーゲン繊維が癒着して硬くなるため、ニキビ跡にクレーターができます。浅いクレーターの場合は、コラーゲンやエラスチンといった成分の増生を促すことで改善が可能です。組織を柔軟にしてコラーゲン生成を促すことがニキビ跡のクレーター治療のポイントとなります。
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれる、強い漂白作用を持った塗り薬です。シミの原因であるメラニンやメラノサイトからシミを薄くします。今あるシミを消し、さらにこれからできるシミも予防します。トレチノインはビタミンA誘導体でお肌の古い角質を剥がし、表皮の細胞を早いスピードで分裂させ新しい肌の再生を促します。また、皮脂の過剰分泌の抑制、コラーゲンを増やすというはたらきもあります。併用して使用することでより早くシミ・くすみを改善できます。
シミの原因となるメラニンを抑え、できてしまったシミを薄くする「ビタミンC」「Lシステイン」。さらには、高い抗酸化作用のをもつ「プラセンタ」「ピクノジェノール」「αリポ酸」も、シミを薄くし、シミができにくいお肌をつくります。色素沈着の原因となる炎症には「トラネキサム酸」が効果的です。シミに効果を発揮する成分が常に体の中に十分量ある状態にしておくことが大切です。